2018/11/24
1.はじめに 小児の心身の不調について
小児の心身の不調によくあるものとして、夜泣き・疳の虫(怒りっぽく、かんしゃくを起こしやすい)・不眠・不機嫌・奇声・食欲不振・チックなどの症状があげられます。
これらは、成長過程における自律神経のアンバランスにより生じる、一種の小児神経症と考えられています。
誰にでも起こりうる症状ではありますが、保護者の皆様にとっては心配なことであり、育児の大変さを増す要因ともなります。
心配や育児の大変さに起因する保護者の肉体的・精神的疲労(イライラや不機嫌)をお子様が感じ取り、さらなる悪循環に陥ることも稀ではありません。
これらの症状に対しじねん堂では、「小児はり」という手法を用いて対応しています。
また、「子供の健やかな成長には保護者の心身の健康も欠かせない」との考えから、小さなお子様だけでなく、保護者の皆様に対しての施術にも力を入れています。
お子様の症状に加え、育児における肉体的・精神的疲労をはじめとした、保護者の皆様の不調についてもお気軽にご相談ください。
2.小児はりってどんなもの?
小児はりは主に関西地方で発達した子どものための鍼治療です。
大人のように鍼を身体に刺すのではなく、「イチョウの葉」や「先の丸い棒」のような形状をしたをした器具を用いて、お子様の皮膚を軽くなでたり触れたりして刺激します。
これらは、皮膚刺激による自律神経への働きかけを目的としたもので、心身バランスを整え、様々な症状の改善や予防が見込めます。
東洋医学的に小さなお子様は気の流れが大人よりも早いうえに経絡も未発達ですので、全身の気の流れを促すように軽く触れてあげるだけでも効果が得られると考えられています。
小児はりは施術の際に痛みが無く、お子様への負担も軽い治療法ですので、 種々の症状でお困りの方はどうぞご相談ください。
適応年齢は?
生後2週間から経絡系が完成する小学生(9歳前後)が小児はりの適応です。
施術間隔は?
3~4日連続を1クールとして、1~3クール施術します。
効果を判定してもう数クール続けるか、ホームケアを実行しながら1週間様子をみるか判断します。
ホームケアで問題なさそうなら3週間経過をみます。
症状が緩和した後も3週間に1回の頻度で施術を継続することを、お子様の健康維持・増進の観点からお勧めしています。
3.子供のための安全な健康法 スキンタッチ
スキンタッチスキンタッチは小児はりをアレンジした健康法です。
一般の家庭でも手軽にできるよう、鍼やお灸の代わりにスプーン・ドライヤー・歯ブラシなどの身近にあるものを利用し、これらの道具でやさしく皮膚を刺激することで健康増進を図ります。
当院では治療中・後のホームケアとして来院中の皆様にご案内しています。
親子スキンタッチ教室のご案内
じねん堂は自主開催のほか、教育機関・自治体・各種団体等の要請により「親子スキンタッチ教室」を行っています。
スキンタッチの基本的な方法だけでなく、お子様の心身の状態に応じたホームケアを指導いたします。
小さなお子様はとても敏感です。
むやみなマッサージや素人整体では、お子様の心身を不必要に疲れさせたり、機能障害を招いたりしかねません。
スキンタッチの軽い・やさしい刺激をお勧めします。
平成25年2月および29年11月には、三重県主催で行われた『子育て応援!わくわくフェスタ』において親子スキンタッチ教室をブース出展しました。