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2017/11/14

【最新】弊院における自律神経症状治療の成績
津市のじねん堂における自律神経症状に対する鍼灸治療の成績

三重県津市の鍼灸師、じねん堂はり灸治療院の西出隆彦でございます。

 

弊院が注力している自律神経症状治療に関して、最新の治療成績をまとめました。

 

治療院選択の参考にしていただけましたら幸いです。

 

 

■目次
 1. 対象
 2. 評価方法
 3. 結果
 4. 2か月以上継続しなかった事例は?
 5. 全部ひっくるめると?
 6. さいごに

 

 

対象

平成28年4月1日から平成29年8月1日初療で、2か月以上治療を継続し終了した54名(男性16名、女性38名)、平均年齢36.0±12.0歳。

 

 

評価方法

治療期間終了時に患者から聴取した自覚症状の変化度合いを「無効、やや有効、有効、著効」の4段階に分類しました。(表1)

 

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患者は複数の症状を同時に訴えることが多く、また、治療経過の中で一つの症状だけが劇的に変化することは珍しく思えます。

大抵はいくつかの症状が同時かいくらかの時間差をもって、変化していきます。

 

症状の元が“自律神経の不調”なのですから、自律神経の働きが復調してくれば、複数の症状が同時に改善しても不思議ではありません。

 

したがって、評価対象は「一つ以上の症状」とし、最も良好に変化したものを採用しています。

評価を「患者の口から語られる自覚症状の変化」に頼らざるを得ないので、若干信憑性に疑問も残りますが、多くのデータを集めることである程度解消できるのではないかと考えています。

 

 

結果

無効1、やや有効4、有効20、著効29でした。(表2)

 

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有効・著効例を「改善」とすると、改善率は90%となり、著効だけをみると54%となります。

 

弊院で2か月以上治療を継続すると、大抵のかたは一つ以上の症状が大分楽になり、さらに半分以上のかたは日常生活で気にならなくなるほどに改善すると言えます。

 

1年4か月で54例というのは少ない気もしますが、延べの来院者数は変化していませんので、不妊鍼灸や突発性難聴治療にも注力するようになったり、ホームページの内容を書き替えたりしたことで、来院者の内訳が変化したのだと考えています。

 

 

2か月以上継続しなかった事例は?

2か月以上継続しなかった方はどれくらいいて、その内訳はどうかというのも気になるかと存じます。

 

平成28年4月1日から平成29年8月1日初療で、2か月以上治療を継続しなかったのは24例(男性13、女性11)。うち、著効により治療を終了したものは6例(男性5、女性1)。悪化や無変化、金銭的理由、無断キャンセル等による治療中断は10例(男性5、女性5)。病院・鍼灸院・整骨院等への紹介、その他の理由によって施術をお断りしたものは8例(男性3、女性5)でした。

 

 

全部ひっくるめると?

悪化や無変化はもちろん、金銭的理由や無断キャンセルも「患者が期待していたほどの効果を体感できなかった」ためと考えるのが妥当でしょう。

 

2か月以上継続しなかった事例の中で、著効により治療を終了したもののみを「改善」に含めると、全78例における改善率は約70%となります。

こちらから治療をお断りする場合もありますが、自律神経症状を訴えて来院したすべての患者のうち、7割のかたが大分楽になっていると言えます。

 

とはいえ、過去にデータを取った結果「1クール2か月」という目安を設けるに至っていますので、できれば「思ってたんと違う。」と感じても、2か月継続していただきたいのが正直なところです。

 

 

さいごに

じねん堂はり灸治療院の自律神経症状に対する治療結果の現状はいかがでしたか?

 

今回お示しした54例のデータは、経絡治療前にスーパーライザーによる近赤外線星状神経節近傍照射(以下SL照射)を実施した症例を集めたものです。

元は某所での発表用に、SL照射を行わない57例との比較を行った報告を作成していたのですが、発表する必要が無くなりましたので、一部をこちらで公開する運びとなりました。

 

手法の中に客観的な指標の無い伝統的な鍼灸術(経絡治療)においては、施術の結果を客観的方法で評価し、これらのデータを積み重ねていくことこそが手法の医療的価値を高める強力な手段であると、じねん堂は信じています。

 

完全版は、いずれどこかのちゃんとした学会で発表できたら良いですね。